反社チェックに強い調査会社をどうやって探すか?

反社チェックを得意にする調査会社を探すのは、企業法務パーソンには大変骨の折れる作業。

すでに調査会社と取引があればいいですが、みながそうとは限りません。

現に弊社とお取引のない公開企業から、「反社チェックは出来ますか?」という問い合わせがちょくちょくありますので、多くの企業法務パーソンは頭を悩ましていると思われます。

GoogleとIR情報を活用

「反社チェックなんて、機密事項だから、迂闊に相談もできないし・・・」

そこで、「反社チェックに強く、信頼できる調査会社を検索する方法」を提案します。

【方法】 Google検索
【検索ワード=3つ】 IR情報 “割当予定先の実態” “反社会的勢力”
(※割当予定先…、反社…は“ ”で括ってください。)

この3つのキーワードを入力しますと、PDF形式になった株式公開企業のIR情報(Investor Relations,投資家向けの広報)が多数検索され、それらは「第三者割当増資」に関する情報であるかと思います。

「割当予定先の実態」を追え

公開企業が増資をする際、投資家に向けて、次の情報を発信することが要件になっているようです。

(1)「いくら増資をするか」
(2)「誰が増資を引受けるか」
(3)「引受先は反社会的勢力者ではありません」
(4)「(3)の調査は誰がしたか」

(3)、(4)に関しては、IR情報の「割当予定先の実態」の項目に記載されます。いくつかのIR情報をダウンロードされてみて、実際にお確かめになってみてください。

ところで(4)の「(3)の調査は誰がしたか?」について補足しますと、この(4)の表現パターンは次の3つに大別されるようです。

(ア)自社で実施した
(イ)引受予定先は株式公開企業もしくはその子会社であるので、反社調査の必要がなかった
(ウ)第3者機関である「〇〇〇(調査会社名)」に調査を行わせた

私たちが求めている情報は(ウ)です。いくつかのIR情報をチェックしてみれば、(ウ)に行きつくことができるでしょう。つまり、IR情報に取引している調査会社名が記載されているのです。

根拠を持った検索をおこなう

以上の(1)~(4)と(ア)~(ウ)を総合して、この検索結果から導けることは、次の3つです。

(A)「反社チェックをした調査会社はどこか?」はGoogle検索できる
(B)「公開企業が利用する調査会社だから、一応は信頼できる」と推定できる
(C)検索結果が相当数あるので、複数調査会社の選別と比較検討ができる

調査会社を探すにあたっては、やみくもに検索するのではなく、一定の根拠を持って検索をすることが大切です。そうすれば、目的にかなう調査会社を見つけられますし、信頼の置けるであろう調査会社をいくつか選定することも可能です。

PAGE TOP