さて、代取住所の不動産謄本を取ろうと思ったら、
賃料は5万円程度の1K賃貸マンション。
代取の所有物件ではありません。
また前住所は、マンションで親族のものでした。
事件は
日用品販売会社からの詐取で、
約2000万円を振り込ませたといいます。
2000万円…、かなりの金額です。
現金決済でなければ、
売掛か買掛か、売主・買主のどちらかが
リスクを負わなければなりません。
リスクを負う側が、お願いする。
「自宅を担保に入れてほしい!2000万円分を!」
しかし、現実にはこんな申し入れは、無理。
では、こう考えてみたらどうか。
「2000万円の商売ができる会社なら、
社長に2000万円の資産背景が
あったっていいだろう…」
「果たして、時価2000万円の自宅を持てる人なのか?」
そこで、2000万円の住宅ローンを
金利2.35%、20年ローンの条件で、
シュミレーションしてみると
月々の返済額は、¥104,525‐
何が言いたいかというと
自宅に10万円使えるくらいの経済力がないと
2000万円の商売は厳しいかな?
こじつけではありますが
一つのデータから自分なりの根拠を
導き出してみるクセを身に付けることが大切です。
さて、冒頭事件では
代取の住まいが月の賃料が5万円
それから考えたら、2000万円の取引はあまりに無謀……
こんな思考回路ができれば、
いろいろと取引に条件をつける交渉をし
被害を少なくすることができたかもしれません。
全ての詐欺事件をなくすことは不可能でしょうが、
会社謄本を使いこなし
詐欺被害が1件でも少なくことを願ってやみません。
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