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店長は組長

店内で殺害されたラーメン屋の店長が、
マル暴の組長だった…、
そんな衝撃的な事件がしばらく前にありました。

時間が経つに連れて、
事情がまことしやかに囁かれております。

組をやめるにやめられなかった…
子分もなく一人で組を運営…
などなど。

その組長の名前に聞き覚えがありました。
というのは、珍しい姓ということもありますが、
商工会議所で会社謄本のセミナーを開催していた頃、
「サンプルに」と、マル暴が関わった会社謄本を収集していました。

組の名義では事務所は借りられない。
そこで架空会社の名義で事務所を借り、組事務所にする。
ところがそのスキームがばれて、組長は逮捕。
罪状は、法務局に提出した書類に「不実記載」があった。

その会社謄本を入手し、
セミナーで実例として取り上げたことがあり、
架空会社の代表取締役が、殺害されたラーメン店長でした。

神戸新聞によると
「組長はこれまで暴力団員として事件を起こし、県警にもたびたび逮捕されてきた。」
「組織運営でもあつれきにさらされていたとみられる。」
「さらに幹部に借金があり、資金繰りに窮していたとの情報もある。」

マル暴関係者が取締役に登記される法人は、見かけるケースは少ないですが、
「ただの生活費稼ぎでラーメン屋をやっていた」(捜査関係者)
というタイプですから、会社設立の知識には造詣が深くなかったのかな?と
改めて思った次第です。

つい最近、そういう方の不動産謄本・会社謄本を調べる機会があったのですが、
マッチする謄本には、ついぞ当たらず、
やはり素性は徹底的に秘匿するのが、あの世界の方たちの常套手段です。

…ただ、逆に言うと
登記に出てくるマル暴関係者は、組織内ではさほど地位が高くない、
このようにいえるかもしれません。


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