「一事が万事」といわれますが、
人事調査では、このことわざが大いにあてはまります。
とくに「履歴書」。如実にあらわれますねぇ。
・職歴のでっちあげ
「ウソも方便」 ならばまだしも
「ウソも100回言えば、真実になる」的虚偽 を
書き連ねる人にどれだけ出くわしたことか。
・務めてもいない会社名を書き、
・在職期間の水増しする
大会社に勤めていました、
1つの会社に長く勤めていました
たしかに、これらは本人の優位性を示す証になる。
「他人に自分を良く見せたい」
そういう気持ちが働くのは、職を求める人にとって当然の心理。
しかし、自己を美化するために
「嘘・虚偽」を用いるのはNGです。
絶対にやってはいけない。
嘘をつく人は、
自分の立場が悪くなれば、嘘をついて逃れようとする。
もれは性癖といってよいでしょう。
ですから、
たとえ上手く隠しおおせ、まんまと入社できたとしても
困難やトラブルに直面した時に、再び「嘘・虚偽」を弄する率が高い。
調査を実施し、そうしたウソが見つかったときは、
申し訳ないですが、
「不適切な人物」と判定せざるを得ない。
とはいっても、
「若気の至り」ということもある。
「出来心」という面もあるかもしれない。
そんなとき、
若い人のときは、事実は事実と報告しつつも
前向きな余地を残すように判定を考えたりする。
最近は個人情報を楯に調査を拒否し、
また企業が調査そのものを依頼しなくなりました。
時代の流れゆえ、仕方のないことかと思います。
その一方、人事調査が敬遠されるようになったのは
調査会社側の原因、つまり行き過ぎた調査、
あるいは強引な手法を用いたため、といった面もあります。
調査会社は調査会社で
過去を反省しなければいけません。
自分たちにも原因があるのですから。
最近はとんと依頼がなくなった「人事調査」。
つらつらと振り返って、書き綴ってみました。
履歴書にウソ・いつわりを書くのは、絶対にやめましょう。
いずれ、窮地に追い込まれるのは
嘘を書いたその人自身です。
「実は嘘を書きました」
そう告白した瞬間、すべての信頼が崩壊します。
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