行動調査(尾行・張り込み)の使い方
〇浮気調査のためと勘違いされやすいが、用途が広い
〇勤務先調査によく用いられる
〇依頼者の想像する行動パターンとかけ離れていることあり

用途が広い

帝国データバンク・東京商工リサーチでは、尾行張り込みといった行動調査は取り扱っていません。プライべートを侵害する調査は社是としてやらない、という方針に基づくものでしょう。異性間のもつれといった際の調査・・・とかくそう連想されやすい行動調査です。依頼背景によっては、大手調査会社のいわんとすることも分からないでもない。しかし私に云わせれば、行動調査の背景依頼を一緒くたにするのはいかがなものか?と思います。企業信用調査のために必要な場合だって当然あるからです。とはいえ大手がやらないなら、それは弊社のような業態にはチャンス。探偵業を所轄警察に届け出て、行動調査を取り扱えるようにしています。

行動パターンを思い込むとうまくいかない

最近請け負った例は、「ある社員が社内情報を持ちだして、同業他社に転職した疑いがある」というもの。そこで「どの会社に転職したのか?」を行動調査を通じて明らかにしたい、ということに相成りました。依頼者は調査対象者のことをよくご存じです。姿から始まって、言動・性格などなど。多くの情報を行動調査にあたり提供していただかないといけません。ところが注意しなければならないのが、対象者の行動パターンに思い込みが混じっている場合。「〇時になったら家を出る」「☓☓に立ち寄ってか△△に向かう」といった情報。この情報に過去、ずいぶん振り回されたものです。経験上、失礼と思いながらも「依頼者のおっしゃる行動パターンは、60~70%はずれています。お話は参考にさせていただきますが、調査の開始時間はもっと早くからにすべきだと思います」と言わせていただく。とはいえ、依頼者はお客様です。こちらの経験則をごり押しするのもよろしくありません。

調査現場では想定外のことばかり

「今回は午後4時からで、お願いします。それより前に出かけることは絶対ありません」そう強くおっしゃる依頼者の意向に沿って、行動調査の段取りをしていると電話がかかってまいりました。「・・・すいません、2時に家を出てしまいました。今日の調査はなしにしてください」(だからいわんこっちゃないじゃないですか・・・)とは申しませんけれど、虚脱感に襲われることは間違いないありません。
調査の現場では思ってもみないことが、次から次へと起こります。事前に情報を頂いて起こりそうな状況を想定するのは大切なことです。しかし、想定や予想を「予断」にまで持っていってしまうと、これは良くありません。
行動調査と言うのは、取り扱いが結構難しい調査というのが、私の率直な印象です。