所轄立入のシーズンは?
探偵業の届け出を出しますと、所轄警察の立ち入りがあります。
別に家宅捜索ではありませんから、何ら恐れることはないのですが(笑)ただ「警察が年に一度点検に来る」というと、結構ぎょっとする人もいらっしゃいます。
前職が警備業でしたので所轄警察の立ち入り検査経験がありましたし、銀行でも年に一度、本部の「臨店検査」がありました。
銀行のは「臨店検査」というより「言いがかり」や「当てこすり」じゃないか?と見まごう酷さでしたが、それはともかく、この手の検査には割合慣れているんです。
名簿の整理はできているか?書類管理は行われているか?契約書は交わされているか?社員教育は行われているか?などの書面チェックを小一時間にわたり、やりとりします。
「探偵業務の実態調査表」がベース
生活安全課の探偵業担当者から2名ないし1名が、調整した日時にやってまります。
担当の方もやみくもに質問をするのではなく、年初に送ってくるアンケート「探偵業務の実態調査表」に記入返送し、それをもとに点検が始まります。
実態調査表はA4用紙で3~4ページくらい、10数個の問いがあって、〇をつけたり自由記述をしたりという形式になっている。
質問内容は毎年微妙に違っていて、前年社会問題になった事件トピックスが問いに入っていたりします。
「行動調査の依頼者がストーカーと分かったら、御社ではどう対応しますか?」「別れさせ屋の業務を請け負っていますか?」などなど。
まじめに答えなきゃという問いがあったかと思うと、吹き出しそうになる質問もあったりして、この文章案を作成する人も大変だなぁ…と思ったりもしますね。
立ち入りではありませんが
弊社は西新宿にあります。
場所柄良からぬ人も多いのか、年一度くらいの割で所轄の方が突然訪ねてこらます。
地域の治安維持には協力すべし…という思いはありますが、その内容に笑いそうになること(所轄の皆様、本当にすみません)や、「何をだしぬけに」と憤慨することがあったりします。
去年は「凶悪犯の手配書を社内に貼ってくれ」と横1メートルくらいの手配書を渡されました。
さすがに狭い弊社にはそぐわないし、人相悪い方の顔見て仕事するのも精神衛生上よくないので、事務の女性へ「家に貼ってみない?」と。呆れられましたが。
女性の私服警官とのやりとり。
「社員の方、最近入れ替わりありましたか?」
「ええ、数か月前に経理の女性が入社しました」
「じゃあ、後任の方の生年月日を教えてください」と。
「何を言ってんの、お宅は」となりました(苦笑)
「お宅がウチを探偵業者と知ってか知らずか知りませんけど、経理の生年月日なんかここで教える必要なんかないでしょ。
毎年生安が来て、経理の履歴書点検してますよ?」
治安維持には最大限協力しますが、いかがなものかという問いかけにはチクチクお断り申し上げています。
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