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大きく見せる人

♪大きいことはいいことだ

山本直純という作曲家が
大昔、チョコレートのCMで絶唱し

「何かを考えるなら、夢は大きく持った方が良い」

トランプ前大統領が、子供だった娘のイヴァンカに
いつもこう言ってたそう。

「大きい」「大きく」

この言葉には、ポジティブな、
なにか人を惹きつける響きを感じさせます。

しかし、その響きにとらわれ過ぎたか
自己PRや実績が誇大表現に充ちた職務経歴書を
目にすることがあります。

多少の背伸びくらいならまだしも、
前職・前々職での実績・仕事ぶりがとにかく素晴らしい。

「・・・いや、まてよ」
素朴な疑問が頭をよぎる。
「それじゃぁ、どうして職を転々としているの?」

欧米社会じゃないんだし、誇張はご法度。
あとで辻褄が合わなくなることは
決して書かない方が賢明でしょう。

「随分と、引き留めたんですがねぇ。。。」

そういう方もいらっしゃいます。10名に1名くらいは。
職務経歴に過大・誇大表現はなく、実績は申告通り…
そういう人もいるにはいますが、やはり少数派。

履歴書を見栄えよくしたい、という心情は分かります。
が、実際の自分自身より「過大評価」してしまうと
墓穴を掘ることになりかねません。

履歴書を頼りに以前の職場へ聞きに行くと
うんざりした表情を露骨に浮かべながら
応対してくれた人事担当者が

「無断で欠勤が続いて、そのままトンズラ」
「会社の備品を持ちかえったまま、返しもしない」
「退職したあとも、保険証を使い、医療費の請求が来たよ」

残念なケースに随分と出会ったものです。

一方で、印象的な自己PRを目にしたことがありました。
もう時効ですかね、ずいぶん前のことですから。

「空耳アワーに取り上げてもらいました」

前後の自己PRは覚えていませんが、これは忘れられません。
本当に取り上げられたかの確認ができませんが、
入社した会社で、能力を活かした仕事に取り組んでいることでしょう(笑)

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