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宗教法人

産経新聞2023年6月29日付けより

「元暴力団幹部が寺の法人格と不動産を手に入れに来たこともある」
霊園経営に携わるブローカーは明かす。

宗教法人の宗教活動上の収入は非課税。その制度を悪用し、
・相続税逃れ
・マネーロンダリング
のため、休眠状態の宗教法人を手に入れる。
宗教法人を売買仲介するブローカーがおり、相談が引きも切らないのだとか。

この手の話は、目新しくもなんでもなく、大昔からあります。
休眠状態になった法人を売買する業者は、検索すればわんさかヒットするし、
35年前の1988年に公開された映画「マルサの女2」は、まさに宗教法人の脱税がテーマ。

こうした危うい法人に、近づかないようにするには?

やはり会社謄本の取得です。
赤丸で囲った部分をご覧ください。

代表役員の就任/退任が登記されます。
ここに注目するということです。
そして、新しく登記された人物について、チェックをかける。

記事には「反社も触手」とあります。
さすがに反社が役員になることはないでしょうが、
息のかかった人物、密接な関係者、である可能性はあるでしょう。

・インターネット、新聞記事
・帝国データバンク
・反社チェックツールを提供しているサイト(RISK EYESなど)
で役員個人の素性チェックを入れてみることです。

また会社謄本では、代表役員は住まいが表示されます。
・不動産の謄本を取る
・住宅地図を取る
代表らしい住まいかどうか?

こうしたダブルチェックをかけるだけでも、ずいぶんと違うものです。
たまたま宗教法人がらみの記事を紹介しましたが、
宗教法人に限らず、どんな法人にも使えるチェック手法です。

触らぬ神に祟りなし。
おいしい話、うまい話には日ごろから気を付けたいものです。

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