苦痛から逃れ、快楽にすり寄る

「アメーバの行動は、快楽を求める、苦痛から逃れる、この二つしかありません。そして購買と消費の行動も同じです」昔、そんな一文に遭遇し、シンプルな考え方に感心したことがありました。
会社謄本を見る目的・・・、それは「有害なモノ(→詐欺・マル暴)から自分を遠ざける」ためだ。ほうぼうで話をさせていただいている私の考えです。「アメーバは苦痛から逃れる」のと似ています。詐欺やマル暴に遭遇してしまったら、「苦痛」以外のなにものでもありません。会社謄本をそのように活用いただきたくてセミナーを開催したり、本を出したりと奮闘しているのですが、残念ながら浸透しているとはいいがたい。。。まぁ、愚痴はいい。とにかくアメーバの行動様式と、会社謄本の目的が似ているというのは、ご理解いただけると思います。

会社謄本から「カネの匂い」を感知できるのか?

では一方、会社謄本にとって何が「快楽」になりえるか?有害なものから自らを遠ざけるのであれば、寄っていきたい「何か」に確実に寄っていきたい。それって「ビジネスチャンス」じゃないか?。それでは「ビジネスチャンス」ってもっとかみ砕いて表現すると何か?たぶん「カネの匂いに気が付く」ってことでしょう。会社謄本からどうやって気づくか?苦痛から逃れるよりも、はるかに難しいです。
私は会社謄本と政府統計や不動産謄本といった、目的の違う資料を組み合わせて、その会社のありとあらゆる数字を推測していくことではないかと信じています。従業員数・現預金・借入金・流動資産・固定資産、多くの勘定科目を類推することができる。「類推したって、単なる想像でしょ?実数と違うにきまっているじゃないか?」そうなのです。ポイントはそこなんです。

差異を追及するからチャンスが生まれる

前段で類推した数値は、実数と全然違うはずです。しかし「あてずっぽう」ではありません。会社謄本と政府統計から修正した「一応の根拠」に基づいた数値なのです。これを相手にぶつける機会があったときに、実は本当の数値を入手できるかもしれません。そしてその数値がその会社に食い込む「ビジネスチャンス」になるかもしれないのです。

実は来週、ある会社の研修会で講師をつとめます。いつも「話の導入部」で頭を悩ますのですが、今回はこのようなロジック、すなわち「会社謄本はアメーバである」「有害なものから自分を遠ざけ」「ビジネスチャンスにすり寄っていくためのツール」というふうに持っていこうと考えています。