超一流企業が騙された
年末、日本航空の担当者が「なりすましメール」の指示のまま、4億円弱を騙し取られた、という報道に接しました。
額もさることながら、外部にいるものからすると、なぜ騙されてしまうのだろう?という疑問に襲われます。
が、ことの成り行きを知るにつけ、騙された理由は内情を精通するものしか知りえない情報が、そのなりすましメールにちりばめられていたからだとか。
要は「ウィルス添付メール」によって、詐欺側があらかじめ内情に通じていたことが最大の原因。
そして担当者がイレギュラーな内容に動揺しルーティンワークのまま、チェックが甘くなってしまったというのもあったようです。
いずれにしても、私が日ごろニュースで接している「電話のなりすまし詐欺」とは別次元の手口です。
日経BPでも、「だまされて当たり前、ビジネスメール詐欺」という題でネットニュースを流し注意喚起しています。
毎日送られてくる迷惑メール
「ウィルスによって、内部メールを盗聴して、絶妙のタイミングでなりすましメールを送ってくる」 どういう経緯でウィルスに感染するのか、素人にはわかりませんが、連日送り付けられてくる海外からの迷惑メールを見れば、「こういうものに触ればな・・・」と容易に想像はつく。
ウィルスソフトを投入しゲートを設けて対策を立てていても、うんざりするほどです。
まだ現状のままならいいですが、「AI」が更に普及してきたら一体どうなるのか?と思います。
まぁ、尽きるところ善玉AIと悪玉AIとのせめぎあいなのかもしれませんが(苦笑)、人間の我々は益々無力な存在になりえないか?という懸念を感じます。
嘘か本当か
私は濱嘉之という警察OBが書く小説が好きでなのですが、その著作に概ねこんなことが書いてありました。
「警察では某国製の携帯電話は使わない。
内部の電子部品にある種のウィルスが埋め込んであり、メールや会話が筒抜けになる」 同氏のポリシーとして「状況設定に関しては嘘は書かない」とのことでしたから、半分驚き、それでも半分眉唾かなぁ、なんて思っていました。
ところが、です。
VOA(アメリカ国営放送)の翻訳ニュースをみたときのこと。
英国政府関係者の機関だったか「ロシア製のウィルスソフト、カスペルスキーは使わない。
情報がロシアに流出する。
そういう通達を出した。
ただ民間の使用は埒外」と。
ちょっと驚きでした。
今、米国当局はロシアのフェイクニュースやハッキングに非常に神経質になっています。
こうした情報を重ね合わせてみると、我々が思っている以上に、サイバー空間ではエグイ犯罪が横行しているのだろうなと思わざるを得ません。
この記事へのコメントはありません。