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インターネットは調査にとって代わったか?!

調査会社が隆盛を極めたというか、ピークを迎えたのは、
平成のバブル期と言われています。
仕事は新卒学生の採用調査、供給先は大企業でした。

背景は終身雇用制。大企業はどこも似たような考えでした。
私が新卒にて銀行に就職したのが35年前の1988年。
「定年までここで勤め上げる…」そういうもんだと当時の私も思っていましたし
会社側も若い社員への研修に力を入れていました。中途退社などあえりませんから。

しかしバブルが崩壊してからというもの、企業を取り巻く環境はかわりました。
長引く不況、2度にわたる金融危機(山一証券廃業・リーマンショック)、により
雇用の流動化が進み、終身雇用制度へ別れを告げる時代に。
それとともに、採用調査の供給が先細ってきます。

そこへダメを押したのがインターネット。
PCの前に座っていれば結構な情報が手に入り、
「モノを調べる」という行為が飛躍的に簡単になりました。
そして金がかからない。

これにより採用調査をメインにしていた調査会社が、次々と廃業に追い込まれる。
要するにネットが……いやGoogleが、
調査会社の代わりをダダでやってくれるわけで、
そりゃ、調査会社がいらなくなるのも当たり前です。

しかし調査会社にとって、逆風ばかりではありません。
我々も調査コストが圧倒的に低く抑えられる。
これは大きなメリット。

たとえば、不動産謄本・法人登記。
法務局行かずとも、PCで全国の登記情報が入手できる。
情報の組み合わせを上手く調整できれば、ローコストで調査が可能ってことになるのです。
悪いことばかりではありません。

ネット検索すれば大抵のことが、居ながらにして分かってしまう。
これがネットの最大の売りにして、武器。
しかしこの「居ながらにして」が、落とし穴。
人間、面倒なことはやらなくなります。

現地に行って調べる、現場調査をする
どんどんやらなくなります。手間暇・時間がかかりますから。
気の利いた人なら、昔は素人でも現場へ調べにいったもんですが。

一方の調査会社。なんだかんだ言っても我々は身に染みているんです。
現地に行けば、ネットにもない、謄本でもわからない情報が転がっている。
現場で集めた情報とネット情報とをつないでいくと、
「えっ、こんなことがわかったの?」質の高い報告書が書けることを。

ということでChat CPTにも、
もうしばらくの間は、対抗できるんじゃないかな?と思っています。

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