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ヒアリング

情報の核心に迫るには、
その当事者に話しを聞くのが一番。
しかし…

「相手に知られないように、調査してください」
こう頼まれるのが普通。
それを両立させるのが、調査の力量。

とはいうものの、これが正直難しい。

20年ほど前のこと。
とある県のファッションホテル、
経営者は誰なんだ?という依頼。

所轄に情報公開請求?
……いやいや、時間がない。

覚悟を決めました。ホテルの従業員に聞きにいくのです。
「調査に来ました」
相手に知れたらアウト、

やり直しは効きません。
人間力が問われます(笑)

さて、どうして接触したもんか?
考えた挙げ句、
「映画撮影のロケハン」を装うことに。

当たり前ながら、最初は警戒感ありあり。
二言三言、やり取りすると
警戒の理由は、「アダルトビテオはお断り」と分かる。

「いえいえ、Vシネ系なんですよ、今回の撮影は」
(今はなき)Vシネマという単語を出すと
途端に態度が軟化。よしよし。

しかし、ここからが本番。
名刺です。何が何でも、
名刺をもらわないと。

「おたくで撮影すると決めたら、
 どちらへお願いの連絡をしたら、よろしいですか?」

たいへんありがたく
ビジネスカードを頂戴しました。

それにしても、
心臓に良くないお仕事でした。。。

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