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バス停

都内をウォーキングしていると
風景は激変してしまっているのに
バスの停留所名はそのまま、という風景に出会います。

駅に比べれば、バス停の昇降客数は微々たるもの。
その一方、停留所名を変えれば、
路線図など訂正する費用もバカにならない。

停留所の利用者だって、
すっかり馴染んでいる停留所名の方が都合が良い。

そんなワケで、そのままになっているんだろうなぁ
勝手に推測しています。

写真の「電々アパート前」

電電公社もなければ社宅もない。跡には分譲マンション。
しかしバス停名は定着しているし、このままでいこう、ってところでしょうか。
今更妙案もないのでしょうねぇ。

昭和40年以前の地名が、
そのまま残っている停留所もあります

「下通5丁目」

渋谷区恵比寿南3丁目、鎗ケ崎交差点から恵比寿駅方面へ寄った停留所。
当時の住居表示は、ずいぶん入り組んでいたように聞きます。
郵便局員は配達にさぞかし苦労したんではないかと。

「月光原」

なかなか乙な停留所名です。
同じく昭和40年以前、目黒区月光町という地名がありました。
月明かりの下、テクテク歩いてみると、なかなか気分が出ます。

こうした地名になじみがある人は、
地場に住んでいらっしゃる、
それも60代半以降の方でしょう。

死んだ親父が、新橋にタクシーで向かうとき
「昔の田村町の交差点を右に折れて…」と運転手さんに言ってました。
さすがにもう通じません。

「学芸大学」「都立大学」のように
学校が移転しても
そのままにしている駅もありますが・・・

あえて変えていない停留所名は、
昔からのその場の空気を伝えているようで
なかなか楽しいです。

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