詐欺行為といえども、周到な脚本/演者/資金が必要。
舞台になる架空会社にも信用を持たせないと
詐欺ストーリーは始まりません。
肝は、高額な「資本金」。
グルルメンピック事件にでてきた企画会社
資本金は1億円を超えていました。
それより以前、株の公開話しをでっちあげ
出資金を騙し取った事件がありました。
その会社謄本の資本金は
7億7千万円です。
いくら詐欺を働くとはいえ
そんな資金を用意できるものでしょうか?
500万円増資を20回しても1億にしかならないのに…。
カラクリがあります。
じつは「資本金が大きい会社を”格安”で買う」ことができます。
試しにGoogleで次のように検索してみてください。
「休眠会社 買取」
資本金〇〇〇円の会社がいくらで売りにでいるか?そんな仲介会社が出てきます。
倒産状態であったり、事業を畳んてしまった会社で
資本金が高額な会社謄本を買ってくるんです。
そして、商号/本店/会社の目的/役員を書き換え、全く別の会社に見せる。
それが手口。
誤解なきように書き添えますが、
会社登記の売買/登記の書換が悪いのではありません。
例えばM&Aが成立すると、会社登記を全面的に変更することになりますし。
とはいえ、この行為が詐欺の温床になりやすいのも事実。
資本金が高額だからと言って
実際に見合うカネの流れがあるわけではない。
謄本を分析することは欠かせませんが
謄本記載されている登記が本当か?
を疑ってかかる心構えは必要です。
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