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冷やかし(後半)

不採用通知を郵送し、
その結果にさんざんっぱら絡んできた男性が
1年後の募集に再びエントリー。

一度くらいの冷やかしならまだしも、
ここまでコケにされると、黙っていられず。

面接当日。

すべては私が仕切るとして
少々強面の部下に面接官として同席を頼む。
多勢に無勢ではいけません。

何食わぬ顔して、会議室に入り着席する男性。

「今日はご来社、ありがとうございます。
 面接の前に、伺いたいのですが
 以前、弊社の面接に起こし頂きましたよね?」

相手の顔に驚きと不安が走る。

「気が付かず、大変申し訳なかったんですが、
 たしか、そのとき、お断りのお知らせを・・・」

そう伝えた途端、血相を変え、
手荷物を持ち、慌てて立ち上がり

「だっ、だっ、だったら、なんで先にそれを云わないんだ!」

入ってきた扉の方へ身体は向いています。
ヤバい・・・と思ったのでしょう。

「Wさん、大変申し訳ありません。
 実は今回、応募の方が多くて、気づくのが遅れてしまいました」

すでにこちらの話は、男性の耳に届いていません。
ドアノブに手をかけ、部屋から出ようとしている。

事務所は6階。

「誠にすみません。ささっ、エレーベーターホールまでお送りします。」
「いい!そんなことしなくていい!結構だ!来るな!」

脱兎のごとく、というのはこういうことを言うのでしょうか。
そうはいっても、エレベータが直ぐに来るわけもなく
階段から逃げるように出ていきました。

「非常階段」とは良く云ったものです(笑)

撃退し、「やれやれ」と思っていたら
件の男性が公衆電話から(当時はまだ公衆電話が主流でした)、また電話。

「〇×△%&!!」

言葉にならぬ声が聞こえガチャ切り。「イタチの最後っ屁」です。
これを最後に、この男性とは一切交わることはありませんでした。

人を困らせて喜ぶ。世の中、理解に苦しむ人がいるものです。

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